POPS    SATCHMO

    ★★★★

 サッチモ曰くルイ・アームストロングのヒットソングを集めたアルバムである。サッチモは20世紀最大のエンターテーナーといわれる人である。トランペットと渋いだみ声でヒットソングをジャズの感覚で歌っている。太いサッチモの声が何ともジャッジーで愉快に聞こえる。ジャズをこんなに分かり易く聞かせくれた人も少ない。ここに収められている曲は、1930年代から1940年代に爆発的にヒットしたものでる。サッチモは、これらの奏き語りで不動の地位を築いた。サッチモは黒人ジャズを世界中の人々に知らせる働きをしたと云えるだろうか。サッチモのジャズの上に1940年から1950年代の黄金期のモダンジャズが開花する。

ここに収められた曲目は、20世紀の前半にヒットしたものであるが、現代人が聞いても古さを感じさせない。

”HELLO DOLLY!”などはつい先日ビールの宣伝に使われていた。古くて新しい曲ばかりである。





  LET  GO          AVRIL  LAVIGNE     

    Recorded 2002
   
★★★★

 2002年ファーストアルバムを出して、全世界で1200枚を記録して、世界の寵児になったアヴリル・ラヴィーン。そのとき17歳だった。アメリカの音楽の好きな普通の女の子が、アルバム1枚で、一躍世界のミュージシャンになるところが、アメリカン・ドリームらしい。また、アメリカの音楽文化の層の厚さを物語っている。彼女自身は、飾ったところのない、ありのままの自分を歌っているという。

”LET GO”は2003年にもヒットチャートのトップにつけている。17歳という年齢にしては成熟した歌声である。飾らない声がそのまま、メロディアスな歌になり、ロック調に熱く燃える。感傷的な哀れさなどは、ほとんど感じられない。若々しく元気らしい。アルバム全体が一つの音楽の流れのように聞こえる。その流れを聞いていると「私も大変なのよ。だから、あなたも元気を出して生きてよ」このようなメッセージが聞こえてくるようだ。落ち込んだとき聞くと励まされ、元気が出てくるから不思議だ。

アヴリル・ラヴィーンの魅力は、都会的なポップスにロックが絶妙に重なっているところだ。
No.1"Losing Grip"  No.2"Complicated"  No.8"Anything But Ordinary"
を聞いて頂こう。




       HEAVY  WEATHER      WEATHER  REPORT

    Recirded 1976
   ★★★★

 1970年代に入ると、アメリカンロックなどの影響で、ジャズにもエレクトリックサウンドが入ってくる。それを、強力に推し進めたのが、マイルス・デービスであった。ジャズとロック、ポップスは、ここではっきりと出会い融合していく。これが、ヒュージョンの始まりである。マイルス門下の、ザビヌル(キイボード)、ショーター(サックス)の二人が中心になり、エレクトリックジャズのグループをつくった。これが、世に知られたウェザーレポートである。
彼らの音楽は、マイルスが想像していたフリージャズの解答とも云えるもので、大きな衝撃を持って迎えられた。

後に天才ギターベイシスト・ジャコが加わって、ウェザーレポートの黄金時代を迎える。その時期の名盤が「ヘビーウェザー」
である。当時としては、前衛的な趣を持っていたウェザーレポートであるが、「ヘビーウェザー」を聞くと、今でも全く古くささを感じさせないイキな音楽である。力づよく、迫力があり、音楽性の高いメロディーや音の流れは芸術という名を恥じない。ジャズはヴァンガレッジといったナイトハウスから、フュージョンになり現代の都会へ出て行ったといおうか。

No.2”A REMARK YOU MADE”は、ウェザーレポートを代表する名曲で、テナーサックスとジャコのベースの見事な二重奏である。メロディーの美しい楽器の究極をいく演奏でもある。




      Fantasia  
Kenny Drew Trio

  P.ケニー・ドリュー b.ニールス・ペデルセン
  ds.エド・シグベン
  Recorded 1983
  ★★★

 
 ケニー・ドリュー・トリオで是非お奨めなのがこのアルバム。私の学生の頃からよく見かけたジャケットである。ケニー・ドリューの魅力は、音の暖かさとメロディーの美しさにあると思う。数あるケニー・ドリューのアルバムの中でも、とりわけ質の高い演奏だと思う。
ジャズの名演は沢山あるが、クールジャズは、素人には分かりにくい。それに比べてケニー・ドリュー・トリオは温かく、メロディーラインが美しく、誰が聞いてもよく分かるジャズだと思う。このアルバムは、何度聞いても飽きない、中身のしっかりした音楽だ。また、心を癒してくれる優しさもある。一家一枚あっても可笑しくない名盤だと思う。

No.1"FLIGHT OF FANCY"は、ロマンチックなフレーズで始まる、いかにもケニュー・ドリュー・トリオらしい曲である。



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