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    You Must Believe In Spring    BILL EVANS
         
  p.Bill Evans  b. Eddie Gomez  ds.Eliot Zigmund
  Recorded 1981
 ★★★★

 ビル・エヴァンスが去ったのが1980年だから、このアルバムは追悼記念版に相当しているのだと思う。ビル・エヴァンスの晩年の境地を表したアルバムである。一見してクールな印象を受けるが、よく聞いていると抒情的なメロディーが聞こえてきて、血の通った温かさと、リリックな美しさを湛えている。

いわゆるビル・エヴァンス流のピアニズムの極致を示しているといっていいと思う。このころビル・エヴァンスは、日本の水墨画を好んでいたとも、ヨーロッパの12音階音楽を意識していたともいわれる。音楽全体のしっとりとした印象が、そうかもしれないと思わせるところがある。ビル・エヴァンスの抒情性は、感情を刺激するというよりも理性に訴えてくるような気品があり、センチメンタルに陥るようなものではない。まさにシャズピアノの詩人といった言葉が浮かんでくる。

録音技術の進歩か、ピアノの音色がくっきりと透明に聞こえてくる。抒情的で美しいNo.4”We Will Meet Again”
No.7”Theme From M*A*S*H”の音符が自由無碍に走り、飛び散りロマンチシズムの極致を示してる。  

晩年のビル・エヴァンス





  At Basin Street     CLIFFORD BROWN
  tp.Clifford Brown ts.Sonny Rollins p.Richie Powell
  b.George Morrow ds.Max Roach
  Recorded 1956
  ★★★★

  クリフォード・ブラウンのトランペットの超絶技巧を堪能できるアルバム。クリフォード・ブラウンのトランペットが炸裂し、輝かしいフレーズが天上を抜けていく。さすがのソニーロリンズも、一歩身を引いている気がする。マックス・ローチのドラムも全開である。ジャズのアドリブの極致を示したアルバムだと思う。すべてが軽快でクリフォード・ブラウンのトランペットも開放的である。

燃えるようなセッションが続くが、意識は返って冷静になるような気がする。ジャズの激しさは、うっせきしたものをはき出すと同時に、聞くものをクールにしてくれる。より冷静になるのだ。これが、ジャズのイキで渋いところだ。男の美学を鳴らしているのだ。クリフォード・ブラウンのトランペットが炸裂する華麗な曲No.1”WHAT IS THIS THING CALLED LOVE”を聞いて頂こう。




        FINGER PAINTINGS    EARL KLUGH

  Recorded 1977
  ★★★

 アール・クルーは、朝日のように爽やかなアコースティック・ギターの音色で人気を博したギタリスト。当時はクロスオーヴァーといわれた路線をを邁進した。彼自身はウェス・モンゴメリーの流れをくむジャズ・ギタリスト。ドラムは4ビートをしっかり叩いているし、彼自身の演奏にもジャッジーな要素はたくさんある。単に爽やかだけで終わる軟弱なギタリストではない。長く聞いても飽きない中身の濃いフュージョン・サウンドだと思う。

No.1 ”DR.MACUMBA”はラテン系のメロディーで始まるが、中間部はジャズのアドリブが繰り広げられる。No.5”DANCE WITH ME”は「朝日のように爽やかなアール・クルー」そのものである。





        Dancing On The Ceiling        LIONEL RICHIE

  Recorded 1986
 ★★★★

 ヒットソング”SAY YOU,SAY ME”のあるアルバム。ライオネル・リッチのベストアルバムと思うようなよい曲がつまっている。1980年代半ばは、20世紀のポップスの黄金期だと思う。内外を問わず、この頃ヒットした曲は永久に歌い継がれていくような名曲が多い。戦後長らく平和が続き、よい意味で戦後の文化が開花した時期だと思う。日本も平和と繁栄を謳歌していた。80年代終わりには東西の冷戦も終結して、誰もが21世紀を夢見ていたのだが・・・。
No.7”TONIGHT WILL BE ALRIGHT”はロック調のあかぬけた曲。No.8”SAY YOU,SAY ME”の歌詞が素晴らしい。






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