When I Look in Your Eyes     Diana Kraff

  Recorded 1999
  ★★★★

  
今は時めく美人ジャズボーカルリスト、ダイアナ・クラーフである。これ以前にも、既に4枚の話題作を出している。本国カナダだけではなく、アメリカ、日本などでも、大賞を総なめしている。

彼女の声は、ジャズヴォーカルらしいハスキーで太い声である。やはりジャズヴァーカルには、伝統的にこの様なハスキーな声が似合うのだろう。声がハスキーなだけではなく、ジャズ特有のスウィング感もあり、しっとりとしたボーカルも感傷的にならず、ジャズらしい冷静さを失わない。

白人の美人歌手をありありと見せつけられた観があるが、あくまでもジャズヴォーカルを一筋というのも好感がもてる。美人であることを出世の武器にしないところが彼女の誠実なところだと思う。

NO.2"Devil May Care"は、スウィング感のある本格的なジャズ・ソングである。感性も洗練されている。NO.3"Let's Faii in Love"は4ビートジャズの素敵な歌である。




        Little Girl Blue    Jony James
  
  ★★★
  
1950年代から1960年代の初めにかけてアメリカで活躍したポップス歌手である。栄光の50年代と言われるアメリカ音楽文化の最高峰の時代に、永く活躍した最も有名な歌手である。中身は、当時のミュージカルなどでヒットした、後にいわゆるスタンダードと言われるようになる歌ばかりである。

声は愛らしく、健全で明るい。ほのぼのとして、聞くだけで疲れがとれそうな明るい声である。今聞いてもミュージカル調の歌は古くささはあまり感じさせない。永遠のヒット曲といったところだろうか。
NO.7”Autumn Leaves”NO.10”When You Wish Upon a Star" は、永遠のスタンダードである。




        My Song    Keith Jarrett
  
  Recrded 1977
  ★★★
  
キース・ジャレットのアルバムで最も美しい一つとされているものである。1970年代は、ジャズ界にフリー・ジャズが吹き荒れた時代であった。ジャズが当時のロックなどの影響を受け、伝統的なジャズのスタイルを変貌させ、エレクトリックな楽器が使われ、クロスオーヴァーと言われるジャズが流行った年代であった。キースの音作りにも、そのような影響が反映している。このアルバムも、エレクトリックな楽器こそ使っていないが、曲想は、伝統的なジャズを超えて、クロスオーヴァーに近いものがあると思う。

NO.5の"Mandala"は、かなり前衛的な曲である。しかし、NO.2"My Song"などは、ピアノとソプラノ・サックスによる抒情的で美しい曲である。このような美しさは、キースによくみられるロマンチシズムであると思う。




        Sonny Rollins with The Modern Jazz Quartet

  PRESTIGE
  Recorded 1953 1951
  ★★★

  ソニー・ロリンズの初アルバムであり、不滅の傑作と言われている「サクソフォン・コロッサス」録音前の貴重なアルバムでもある。このアルバムには、3回のセッションが録音されている。特に1953年のセッションは、「サクソフォン・コロッサス」とよく似た曲想があり、注目に価すると思う。MJQと伴にレコーディングしていることも興味深い。

NO.1の"The Stopper "の開放的な明るいメロディーで始まり、その後豪快なアドリブが続くところは「サクソフォーン・コロサス」の「セント・トーマス」と似ている。NO.4"In a Sentimental Mood"のバラードは、悲しみを連想するようなバラードであるが、「セント・トーマス」の後の深い悲しみを感じる「バラード」と雰囲気が似ていると思う。全体的に、豪快で引き締まったテナー・サックスの音は、「サクソフォーン・コロッサス」の音と同じである。



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