The Dutchess    Fergie 

  Recorded 2006
  ★★★★★

  
ファーギーは、ブラック・アイド・ピーズ(BEP)の紅一点のメンバーである。BEPは、前作"Elephunk"でグラミー賞を取った人気ヒップホップグループである。"The Dutchess"は、初めてのソロアルバムになる。

早熟の少女で、8歳過ぎからディズニー系のコマーシャル・グループに入り、ショービジネスで活躍していた。その後女性グループを結成して音楽活動を始めたが、思うようにいかず没落の憂き目にあうが、BEPに参加して才能を発揮した。BEPでは、女性ボーカルで主要な位置を占めていて、今回のソロアルバムは当然の成り行きとも思われる。

色っぽい声でラップや歌を自由自在にこなしている。今風のヒップホップのアルバムだが、彼女のパフォーマンスで実に魅力的で音楽性の高いアルバムに仕上がっている。全く退屈することなく今風なサウンドを楽しむことが出来る。No.7"Glamorous Featuring Ludacris"は、ヒップホップの美しく抒情的な曲である。No.12"Big Girls Don't Cry
"は美しいラヴソングである。



          Intorodusing    Joss Stone

  Recorded 2007
  ★★★

  
2003年に16歳で二つのアルバムでデビューしてミリオンセラーを記録したジョス・ストンの三枚目のアルバムになる。前作の二枚は、プロダクションの意向がかなり反映したが、今回はほとんどはオリジナル曲で、しかもプロジュースのすべてに彼女がタッチしているという。そのような意味で本作が本当の彼女のアルバムであるとも言っている。

ジョスが目指したのは、本格的なソウルのアルバムであるという。ジャケットも黒人のソウルを反映しているのか。これはアメリカのポップスの一つの流れかも知れない。かなり濃厚なねばりのようなものを感じることもある。No.13"When Were We Thinking"は、ジョスの絶唱であり、ソウルフルでもある。



          JoJo  

  Recorded 2004
  ★★★

  
ジョジョは、13歳、アメリカ最小年でメジャーデビューして、本格的なR&Bのアルバムを出してしまった天才少女である。白人の場合本格的なR&Bを歌えるのは少数派らしい。JoJoの場合は本格的なR&Bであるから周囲がため息を漏らすのも不思議ではない。

このアルバムでは、リズミックで力強いドライなR&Bを聞くことが出来る。仕方がないかもしれないが、ポップでリリカルな歌を期待している人はがっかりするかもしれない。アメリカンポップスがR&Bやソウル、あるいはヒップホップの傾向を強めるのは一つの道であると思う。このアルバムで唯一リリカルなポップスを感じるのは、No.9"Never Say Goodbye"である。



        Soaking Wet    Joy and Boy 

  Recorded 2006
  ★★★★

  
ジョイ・ドラグラントは、学生時代からクラブでジャズを歌っていた、シンガー・ソングライターである。伴奏を受け持っているのはリオ・シドランで、ジャズメン、ベン・シドランの子息である。リオ・シドランは、父親から英才教育を受け、映画やコマーシャルのプロジュースを手がけている。その若き二人がアメリカで出会い"Joy and boy"という名義で主に欧州で活動を続けている。

最初のアルバムである「パラダイス」は、欧州で好評であった。"Souking Wet"はセカンド・アルバムである。このアルバムでは、ボサノバ調の力を抜いた明るいアルバムに仕上がっている。ジョイ・ドラグラントの、衒いを抜いたジャッジーでナチュラルな歌が清々しい。ほのかに詩情が湧いてくるような美しいアルバムだと思う。強烈なものはないが、ナチュナルな雰囲気が好ましい。No.4"Are You for Real"は、ポップで明るい曲である。




          Brighter Days    Christina Bjordal

  Recorded 2006
  ★★★★★

  
クリスタル・ブジョーダルは、ノルウェーで話題の歌姫である。ノウウェーや英国のジャズ・フェスティバルに出演して力を磨いてきた。ジャズ系のシンガーとしては美声であり、ミュージカルの歌手を想わせる。北欧の妖精のような神秘的でリリックな歌声である。バックのオーケストラやピアノを聞いているとジャズ系であることを感じさせる。

地元のノールウェーのレーベルからの直輸入盤である。多分地元でも宣伝に力を入れているのだろう。歌も本格的であると同時に、HPを見ると、北欧によくあるボーイッシュな美人でもある。スウィング・ジャーナルとタワーレコードの情報誌bounceに紹介されていた。No.2"Night of Wings"No.6"Brighter Days"は北欧的で神秘的なムードが素晴らしい。




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